【Steam】キュレーター&キュレーターコネクトの仕組みと活用方法まとめ

2025年11月29日

Steamでゲームを販売するうえで欠かせないのが「誰にどう見せるか」というマーケティング。
そこで大きな力を持つ存在が Steamキュレーター です。プレイヤーが信頼する人のレビューは、ゲームの面白さを伝える強力な手段となります。

本記事では、Steamキュレーターの概要と、開発者がレビュー用のコピーを直接送れる キュレーターコネクト の使い方をまとめています。

■ Steamキュレーターとは?

Steamキュレーターとは、Steam上のゲームを紹介し、他ユーザーの購入体験を助ける個人またはグループのこと。

  • ゲームをおすすめする肯定的レビュー
  • フォロワーに合わないと判断した否定的レビュー
  • 単なる情報提供目的のレビュー

など、さまざまなスタイルで活動しています。

著名人・メディアだけでなく、特定ジャンルに特化してフォロワーを増やしているキュレーターも多数存在します。

■ キュレーターコネクトとは?

キュレーターコネクトは、開発者がレビュー用のゲームコピーをキュレーターへ直接送るための仕組みです。

  • Steam内で完結(メールやキー送付不要)
  • キュレーター検索・フィルタリング機能つき
  • メッセージを添えて送信可能
  • スクリーンショット・タグ情報も自動で同梱

キュレーター側には、ストアページの主要情報とプレビュー、メッセージが表示されます。

■ どんなキュレーターを探せる?

タグや条件で詳細にフィルタリングできます。

  • 特化タグ(例:シミュレーション / RPG / サンドボックス)
  • 対応言語
  • 対応OS
  • VR専門キュレーター
  • Steam / YouTube / Twitter / Twitch などのフォロワー数

ただし、フォロワー数だけで判断する必要はありません
フォロワーが少なくても、尖った推薦で強い影響力を持つキュレーターもいます。

■ キュレーターコネクトの使い方

使用開始には以下が必要です:

  • リリース済み、または「近日公開」のストアページが公開されていること
  • Steamworksアカウントに「Steamキー生成」権限があること

Steamworks のアプリページ →「マーケティング」→「キュレーターコネクト」から利用できます。

▼ 送信のポイント

  1. キュレーターを選ぶ
    タグやフォロワー属性を参考に、あなたのゲームに興味を持ちそうなキュレーターを絞り込みます。
  2. メッセージを書く
    • なぜオーディエンスに合うのか
    • ゲームの特徴
    • 連絡を取りたい場合はコンタクト情報
      を簡潔にまとめるのがコツ。
  3. 送るコンテンツを確認
    デフォルトはストア版と同じ内容。
    必要であれば追加デポ(DLC、サントラ、OS別ビルド)を同梱できます。

■ よくある質問

Q. リリース前でも送れる?

送れます。
ゲームは即プレイ可能になるので、リリース前に話題化するのに便利です。

Q. 何人に送れる?

→ 最大 100組のキュレーター に送信可能。
各キュレーターへは 最大5コピー 送れます(マルチプレイ用)。

Q. 送ったゲームを取り消せる?

受領前なら取り消し可能。受領後は不可。

Q. 適したキュレーターの探し方は?

→ タグ、言語、OS、フォロワー数、レビュー内容などを確認。
各キュレーターのページから過去レビューもチェックできます。

Q. キュレーターにレビュー義務はある?

ありません。
レビューしない、またはオーディエンスと合わないと判断して受領拒否することもあります。

Q. 特定キュレーターが検索に出ない理由は?

→ 過去6ヶ月間、Steamコミュニティで活動がない、またはレビュー投稿経験がない可能性があります。

■ キュレーターコネクトでゲームを送るときのメッセージ例

【基本】シンプル&丁寧なメッセージ

例①(もっとも一般的)

こんにちは。○○(あなたのスタジオ名/個人名)です。

このたび、私たちの新作ゲーム「△△」のレビュー用コピーをお送りします。
もし興味があれば、ぜひプレイしていただけると嬉しいです。

あなたのオーディエンスに合うタイトルだと思い、連絡させていただきました。
ご不明点があればお気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

例②(短めで読みやすい)

こんにちは。「△△」の開発者です。

本作があなたのキュレーションテーマに合うと考え、レビュー用コピーをお送りします。
気軽にプレイしていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

【ジャンル特化】キュレーターのタグに合わせたメッセージ

例③(RPG専門キュレーター向け)

こんにちは。RPG専門で活動されている皆様が本作の良さを理解してくださると思い、
「△△」のレビュー用コピーをお送りします。

本作はキャラクター成長とストーリー重視のRPGで、あなたのオーディエンスにも親和性が高いと考えています。
興味があればプレイしていただけると嬉しいです。

例④(インディ・シミュレーション向け)

こんにちは。「△△」の開発者です。

インディゲームおよびシミュレーションタイトルを多く取り上げている皆様に、
本作をぜひレビュー候補として見ていただきたいと思い、ご連絡しました。

気軽に触っていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

【リリース前】プレビューとして送る場合

例⑤(アーリーアクセス/ベータ)

こんにちは。「△△」の開発チームです。

リリース前のプレビュービルドを、キュレーション対象として見ていただきたく、
レビュー用コピーをお送りします。

現在も改善を続けている段階ですが、ゲームの方向性は十分に感じていただけると思います。
ご意見も歓迎いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

【キュレーターに合わせて強調】“なぜ送ったか”を明確にする例

例⑥(あなたの過去レビューを読んで送るケース)

こんにちは。「△△」の開発者です。

皆様のキュレーションや過去レビューを拝見し、
本作と相性の高さを感じたため、レビュー用コピーをお送りしています。

もし興味があれば、自由にプレイしていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

例⑦(多人数プレイのため複数コピーを送る理由を書く)

こんにちは。「△△」の開発チームです。

本作はマルチプレイタイトルのため、チーム内で一緒にプレイしていただけるよう、
複数コピーを同梱しています。

あなたのオーディエンスにも楽しんでいただける作品だと思いますので、
ぜひ評価の一助としてプレイしてみてください。

【非常に短い版】とにかくシンプルにしたい場合

例⑧(最短)

こんにちは。「△△」のレビュー用コピーをお送りします。
興味があればぜひプレイしてください!よろしくお願いいたします。

■ まとめ

キュレーターコネクトは、Steamキュレーターとの接点を簡略化し、
ゲームの認知を効率的に広げる強力なツール です。

適切なキュレーターを見つけ、魅力的なメッセージを添えて送ることで、
あなたのゲームがより多くのユーザーに届くチャンスが広がります。